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- 2015/09/18 掲載
高学歴エリートなのに会社で役立たない人の共通項
人間関係の本質は「距離感のマネジメント」
こういうときは、本質を押さえるべきなんです。
コミュニケーションの本質は、相手との「距離のマネジメント」です。
人は「愛」と「条件」の間でさまよっています。たとえば、自分の信念や志で動く人もいれば、ある意味打算的に動く人もいます。このとき、相手がどの位置にいるのかがわかれば、仕事の面でも、つきあいの面でも、すごくやりやすくなると思います。相手との距離を一度、測ってみて、言語化してみるのです。5段階で数字づけしてもいいかもしれません。
たとえば、あなたが熱心にその仕事の意義について語っていても、相手が無反応だったとします。そんなときは、相手は「条件」のほうに目を向けているのかもしれません。その仕事をしたらどんな報酬があるのかばかり考えている人に、どんなに意義だけを説いてもうまくいかないでしょう。
反対に条件のことばかり話していると、「お金のためにやっているのではない!」と不機嫌になる人もいたりします。
わかりやすくするために極端な例をご紹介しましたが、相手のスタンスに気づくと、仕事もやりやすくなります。
世間で言う「優秀な人」のウソ
「自分は優秀じゃないから」と卑下する人がいます。でも、そういう人は、何をもって「優秀」というのかをわかっていないのだと思います。
僕の会社でもインターンなどを募集することがあります。でも、一流大学の出身で、本当にエリートなんだけど、自分のプラスになることだけをしようとする人もいますね。でも、それは組織から見たら、なんの貢献にもなっていないことになります。
大事なことは「貢献意識」(コントリビューション)です。
自分以外の人にどれだけ役に立てるか。これをいつも考えていることが大事です。これは、どんなときだってできることです。それを続けていれば、信用も得られるし、自分がやるべきことも見えてくるはずです。
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