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住友電気工業は4日、世界初となる新型の蓄電池を開発し、同社の大阪製作所で、構内試験を開始したと発表した。
住友電気工業は4日、世界初となる新型の蓄電池を開発し、同社の大阪製作所で、構内試験を開始したと発表した。
新型の蓄電池は、資源が豊富にあるナトリウム化合物から作られる「溶融塩電解液電池」と呼ばれるもの。
電気自動車(EV)に用いられるリチウムイオン電池(LIB)と比べるとエネルギー密度は低いながらも、290Wh/Lと高エネルギー密度を実現し、さらにLIBと比べて約2分の1に小型化が可能で、過充電による熱暴走も発生しないという特徴を持つ。
コストは「2万円/kWhが視野に入りつつある」状態で、LIBと比べて10分の1程度に抑えられる可能性がある。
ただし、LIBが常温で稼働する(-20℃~80℃)のに対して、新型電池は(57℃~190℃)での動作となる。そのため、現時点では中規模電力網や家庭などでの電力貯蔵用途、トラックやバスなどの車載用途などに限られる見通し。今後はより低温で稼働するよう評価・改良を重ねていくという。
LIBは軽くてエネルギー密度が高いため、ノートPCや携帯電話用途で用いられ、ハイブリッド車やEVでの利用が広がっている。そのため、その原料となるリチウムは世界的にも争奪戦が繰り広げられている。
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