すでに多くの金融機関でインターネットバンキングサービスが提供されているが、金融機関側には利用者の伸び悩みや、費用対効果の面からサービスの改善に対する投資が難しいといった課題があった。

　そこで、NRIでは2011年度よりNRIが提供するインターネットバンキングサービスをASP型で提供することで、同サービスの運用効率を向上させるという。

　本サービスでは、振込・振替、定期預金、外貨預金、投資信託、国債、ローンなどに対応したフルバンキング機能を搭載。PC、携帯電話の双方から利用可能で、個人顧客および法人顧客向けに対応する。

　また、本サービスの運用はNRIのデータセンターで行う。運用管理システムなどのシステム機器、運用オペレータ、テスト環境を共同利用するASP型なので、コスト低減を実現できるという。

　さらに、利用者に対し、視覚的にわかりやすい金融情報を提供。ログイン情報から把握した利用者の属性に応じ、商品やキャンペーンのバナー広告を表示するなどのマーケティング機能や、商品紹介などのページから取引画面へと遷移する機能なども搭載している。

　そのほか、オプションサービスで、提携証券会社の口座情報などをインターネットバンキングの画面上で一括表示する機能や、携帯電話によるワンタイムパスワードの発行、認証、ハードウェアトークン機能などを提供するという。

　本サービスは、NRIのほか、代理店販売による提供も行っていく予定。