- 2007/05/14 掲載
オープンソースが変えるミドルウェア市場動向2009、品質やサポートの課題克服で低コストが魅力に
エンタープライズのWebシステムには不可欠なミドルウェア
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Webブラウザから送られてきた情報を受け取り、サーバー側でさまざまな処理を行う仕組みとして、たとえばPerlやPHP、Ruby、Pythonなどの軽量スクリプト言語だ。こうしたスクリプト言語は、手軽に開発できる反面、セキュリティや管理性、パフォーマンス、スケーラビリティ、他のシステムとの連携、開発生産性等の面では課題を抱えているといわれてきていた。
そこで、クライアントとサーバー(特にデータベース)の間に立って、さまざまな処理を行うソフトウェアが必要になる。それが「ミドルウェア」だ。ミドルウェアの役割について、レットハット JBossグループ ビジネスディベロップメント マネージャ 岡下浩明氏は次のように語る。
「たとえばオンラインショップのシステムであれば、受け取ったデータを確実にデータベースまで届ける必要があります。もしも、ネットワーク障害が発生した場合は、それまでの操作を取り消して、もとの状態に復帰させる処理も必要です。そのほかにも、ユーザー認証システムや商品管理システムとの連携など、システムが大きく複雑になればなるほど、クライアントとデータベースのあいだに立つミドルウェアの役割は大きくなります。エンタープライズレベルのシステムでは、ミドルウェアは不可欠な存在なのです」(岡下氏)
なお、Webシステムの場合、「ミドルウェア」は「アプリケーションサーバー」とほぼ同義と考えてよい。クライアントとデータベースの間に入るという意味で「ミドルウェア」、さまざまな処理を行うアプリケーションを動作させるという意味で「アプリケーションサーバー」という言葉が使われると考えればよいだろう。
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