• 2009/01/06 掲載

【インタビュー】ITの連携に柔軟性を与え、変化の時代を生き抜く力を与えるツールとは

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プログラムの修正なしに新たなジョブを作成し、柔軟なデータ加工・変換処理を実現するWaha!Transformer。アプリケーションとデータウェアハウスをつなぐETLツールとして開発され、現在ではより幅広い現場で活用されている。その機能やメリットについて、ビーコンIT セールス&マーケティング部の技師である安原琢也氏に話をうかがった。Waha!Transformerが企業にもたらすのは、単なるコスト削減ではないという。その真意とは?

2月3日開催セミナー「NEC Middleware Day 2009 in 関西」

データを加工・変換し、システムをつなぐ
ETLツールの進化版


【ITアーキテクト】

ビーコンIT
セールス&マーケティング部 技師
安原琢也氏


 経営スピードの向上や内部統制などの要件により、全社の情報を統合管理したいと望む企業は増えている。そのために注目されているのが、社内の情報を一元管理できる統合データウェアハウスだ。しかし、既存システムのデータを1ヵ所に集め、統合するためには大きな壁がある。

 それは、アプリケーションごとのデータ形式の違いや数値・文字の持ち方が異なることだ。事業部や支社、工場など、各部署で個別に構築されたシステムはそれぞれ違う形式でデータを管理している。データウェアハウスに登録するための項目が足りなかったり表示形式が違ったりするので、これを単純に1ヵ所に集めても有益な情報としては活用できない。この隙間を埋めるために、従来は2つの手法が取られていた。1つは書き出し側、もしくは受け入れ側のインタフェースをカスタマイズし、データ形式の違いを吸収する。もう1つの方法は手組みでデータ変換プログラムを作り、アプリケーションとデータウェアハウスとをつなぐ方法だ。ETLツールとはデータを抽出、加工・変換し、目的のデータベースやファイルに書き出すためのツールの総称で、既存アプリケーションをカスタマイズすることなくデータの受け渡しが可能になるというものだ。

 しかし、接続するアプリケーションごとにデータ加工・変換プログラムを作り込むのは、あまりにも無駄が大きい。アプリケーションが増えるたびに新たなプログラムが必要になるし、アプリケーションからの出力が変われば、プログラムもそれに合わせて修正しなければならない。規模が大きく接続しているアプリケーションが多ければ、プログラムの追加や修正のための費用や時間も大きくなる。こうした課題を解決するのが、ジョブの設定でデータの受け渡しに関する設定を自由に変更できるよう進化したETLツール、Waha!Transformerだ。プログラミングを必要とせず、IT専門家でなくても使えるGUIで設定を変更するだけで、新たなジョブを作成、実行できる。紹介してくれたビーコンIT セールス&マーケティング部の安原氏も、その手軽さを強調する。

 「ユーザー企業の中には、IT担当者ではなく現場の方が使っている場合もあります。それくらい、操作画面はわかりやすくできています」。


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