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セキュリティ強化の一環として近年、注目を集めている「ゼロトラストセキュリティ(ゼロトラスト)」。ゼロトラストの実現に向け、企業はどのような取り組みから進めていくべきなのだろうか。今回は、ゼロトラストに向けた取り組みとして、SASEを採用したライオンに、SASE採用のメリットなどを聞く。
SASEでゼロトラストを目指す
ライオンは、1891年の創業以来「より良い習慣づくり」を提案してきた。現在では石けんや歯磨きなどの一般消費財のほかに、産業用事業や海外事業を展開し、2021年の売り上げは3,662億円、事業利益は309億円。従業員は7584名(2021年12月31日現在、グループ連結)、事業所拠点は国内13拠点、関係会社9拠点、海外8拠点を持つ組織となっている。そんなライオンで、情報基盤チームのリーダーとして、情報インフラ全般を担当している、統合システム部*の木場迫 栄一はライオンのネットワークの考え方をこう説明する。
「弊社は製造業なので、『OAネットワーク』と『FA ネットワーク』、さらに、『FAネットワーク』は『個別(工場の一部やライン)』と『工場(全体)』に分けて、CIA(機密性、完全性、可用性)で何が一番大事かを考える必要がありました」(木場迫氏)
そんなライオンが、ゼロトラストを目指す上で、SASEを採用するに至った決め手は何なのか、そして実際にSASEを採用したことによるメリットはどのようなものがあったのだろうか。
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