なぜJALはマルチクラウドを“フル活用”できる? 「現実解」「専門組織」が鍵に
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JALが抱えていたオンプレミスIT基盤の課題
JALグルーブのIT戦略では、デジタルトランスフォーメーション(DX)が成長のための重要な取り組みと位置付けられ、DXにより顧客体験(Customer Experience:CX)と従業員体験(Employee Experience:EX)の価値を最大化することが打ち出されている。それを支えるのが、ハイブリッドクラウド基盤「CIEL(シエル)」である(CIELはフランス語で「空」の意味)。もちろん、CIELは一朝一夕にでき上がった基盤ではない。同グループは、2017年から当時のオンプレミスを中心とするITの課題を一掃するプロジェクト「ITグランドデザイン」を進めており、その中のIT基盤への対応として構築されたのがCIELである。
CIEL以前のIT基盤が抱えていた課題について、JALインフォテック ハイブリッドクラウド基盤部 ハイブリッドクラウド企画グループ 仁木 岳氏は次のように説明する。
「以前からサーバ仮想化は進めていましたが、オンプレミスでは限界が見えていました。最大の課題はホスト増強に時間がかかることでした。新しいシステムを構築しようとすると、サーバやネットワーク、ストレージなどの準備にそれぞれ申請が必要となり、ビジネス側から求められるスピードに対応できなくなっていたのです」(仁木氏)
そこで、JALとJALインフォテックが打ち出した方向性が「クラウドシフト」だった。仁木氏は「クラウドシフトの方向性を策定し、経営レベルと合意、方針として明確に打ち出したことで、全員のベクトルが一致しました」と述べる。
その後、「クラウドシフト」をIT部門はどのように実現させたのか? クラウドを“フル活用”できるまでの「環境づくり」「現実解」「専門組織」について、当事者らが解説する。
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