中小企業、実は今が「絶好機」な理由 5年後、10年後に飛躍するには?
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産業構造が大きく変わるいまこそ、中小企業にとってのチャンス
いま、企業を取り巻く環境は大きく変化している。コロナ禍による働き方の変化、AIや機械学習、ドローン、ブロックチェーンなどの新しいテクノロジーの登場、GAFAを初めとする市場破壊的な企業(ディスラプター)の進出、カーボンニュートラルなどの世界的な潮流、ウクライナ侵攻に端を発する世界情勢の混乱──まさに産業構造が大きく転換しようとしているのが、いまという時代だ。こうした変化に適応する取り組みがデジタルトランスフォーメーション(DX)だ。デジタル技術を取り入れて、既存のビジネスモデルを改革したり、新しい製品・サービスを生み出したりするDXは、環境変化に適応して生き残るために企業が自らを変革しようとする試みである。
それは、日本企業の99.7%を占める中小企業も変わらない。むしろ、現在のような産業構造の転換点では、小回りがきく中小企業の方が有利な点も多い。
歴史のある大手企業は、資本力や人材という点では有利だが、組織の大きさゆえに変化するのは不得手だ。たとえば、ある大手企業ではいまだに社内システムにInternet Explorer 7を使用していて、変更するには大規模な改修が必要になるという。あるいは、社内の規定により外部のSaaS系最新サービスを使えない、といった声もよく聞く。
一方、俊敏に動ける中小企業にこうした制約はない。コストが見合って使いたいと思えば、その日から最新のクラウドサービスが使える。組織変更も、経営者がその気になればすぐに実行できる。
しかし、中小企業が自らの力だけではどうしても解決できない課題が1つだけある。それが人材不足だ。特にDXに不可欠なIT人材の不足は、現在の産業構造の転換をチャンスととらえ、新しいことにチャレンジする中小企業にとって大きな足かせとなってしまう。
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