世界1位の不正メール被害国・日本、セキュリティの死角は「従業員そのもの」?
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不安を抱えながらテレワークする従業員のストレス
新型コロナウイルスの感染拡大以降、テレワークによる働き方が当たり前になった。テレワーク環境ではセキュリティインシデントが起こる可能性も高まる。「会社支給の端末がウイルス感染してしまったら……」「端末を紛失盗難して情報漏えいしてしまったら……」といった不安やストレスを抱えながら働く従業員は少なくない。情報処理推進機構の「ニューノーマルにおけるテレワークとITサプライチェーンのセキュリティ実態調査 個人編 中間報告」(2020年)では、多くの従業員が、セキュリティインシデントが発生した場合に「自分の責任になるのではないか」との不安を抱えていることが示されている。
一方、高度化する攻撃に対して、経営者や管理者は「セキュリティに強い人材が足りない」「何をすれば良いのか分からない」といった課題意識を持っており、なかなか従業員の抱えるテレワークの問題に目が行き届いているとは言えないのが実情のようだ。
リスクは外からやって来るだけでなく、従業員の心の中にも気づかぬうちに潜んでいる。ここからは、テレワークにどのようなセキュリティリスクが潜んでいるのか最新の脅威動向から説明するとともに、従業員の「心の隙」を突いてくる攻撃に対する対策について解説する。
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