日本アイ・ビー・エム株式会社 提供コンテンツ

  • スペシャル
  • 会員限定
  • 2019/08/19 掲載

【事例】DXのために花王が実践した“具体的な”体制づくりと取り組み

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。
デジタル・トランスフォーメーション(DX)は、いまやどの企業でも関わる課題だ。しかし、DX実現に向けて、うまく動けていない企業も多い。花王グループもそうだった。しかし、同社はDXに向けて体制整備を行い、DXに動き出した。花王 代表取締役 専務執行役員 長谷部佳宏氏がこれまでDXで歩んだ道のりを具体的に解説する。

画像
花王グループは、先陣を切ってDXを推進する「ファーストペンギン」として、先端技術戦略室を組織した

ファーストペンギンとしてDXを推進

 いま日本の社会と企業は、大きな課題に直面している。経済産業省が警鐘を鳴らしたレポート「DXレポート〜ITシステム『2025年の崖』の克服とDXの本格的な展開〜」では、デジタル変革の遅れにより2025年以降、毎年12兆円もの経済損失が生じるという。さらに追い打ちをかけるように、2025年には国民の1/3が高齢者になり、43万人のIT人材の不足する計算だ。これからの日本は、人材を育成しながら、デジタル改革を進めて行かなければ、本当に世界から取り残される重大な局面を迎えているのだ。

 そのような状況の中開催された「Think Summit」の基調講演に登壇した日本アイ・ビー・エム 代表取締役社長 山口明夫氏は、「企業のデジタル変革は2019年から“第2章”に突入しました。クラウドやAIを顧客接点に近い部門や業務に適用する段階から、実証実験で終わっていた技術を大きく本格展開し、全社規模でビジネスを再構築する段階に入りました」と語った。

 ここで、実際にデジタル変革を推進している花王グループの事例について紹介しよう。同グループは、3年前に社内に先端技術戦略室(以下、SIT)を発足させ、DXを強力に推進することを決意した。

 花王 代表取締役 専務執行役員を務める長谷部佳宏氏は、「その当時、会社をDXで変革しようとしても、社内には誰も牽引するような人がいませんでした。どんどん他社がDXを進めているのに、自分たちは尻込みしている状態。そこで最初に海に飛び込むペンギン、ファーストペンギンとして、SITを組織したのです」と振り返る。

画像
花王 代表取締役 専務執行役員 長谷部佳宏氏

 同社では蓄積されたデータを活用するためにDXの実現は不可欠だった。DXを推進するにあたり、まずSITはITシステムの方向性を検討して戦略を練った。ここで、「現システムから新システムへの完全移行か部分移行か」「事業の機能を向上するのか」「消滅まで想定するのか」といった考え方を取捨選択していく必要があった。そしてSITが選んだのは、現在所有するリソースを最大限に活用しながら、新規事業を広げていく「完全拡張移行」であった。

この記事の続き >>
・ビジネスを止めないでシステム移行をする方法
・能率化で人と会社をアップグレードする
・データレイク構想と統合検索システムは何がスゴいのか
・移行でパフォーマンスが10倍に

この続きは会員限定(完全無料)です

ここから先は「ビジネス+IT」会員に登録された方のみ、ご覧いただけます。

今すぐビジネス+IT会員にご登録ください。

すべて無料!今日から使える、仕事に役立つ情報満載!

  • ここでしか見られない

    2万本超のオリジナル記事・動画・資料が見放題!

  • 完全無料

    登録料・月額料なし、完全無料で使い放題!

  • トレンドを聞いて学ぶ

    年間1000本超の厳選セミナーに参加し放題!

  • 興味関心のみ厳選

    トピック(タグ)をフォローして自動収集!

関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます


処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます