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  • 2019/04/17 掲載

明らかに足りない「AI人材」、どんな方法で確保するのが正解か?

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政府が掲げる超スマート社会「Society 5.0」やデジタル変革の実現に向け、中核となるテクノロジー、AI。その担い手であるAI人材がますます重要になる一方、外部からの獲得はますます難しく、内部の人材をいかに育成するかが重要性を増している。しかし、AI人材に関する育成プログラムを確立している企業は多くないのが現状だ。そこで、AI時代に求められる人材像と育成に関する動向を探った。

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ただでさえ人手が足りない中、AI人材をどのように獲得すればいいのだろうか
(© Production Perig - Fotolia)

高まるAI人材不足と育成の課題は?

 データとテクノロジーを活用した社会課題の解決に向けた取り組みとして超スマート社会「Society 5.0」が注目されている。また、働き方改革や、新たなビジネス価値創出のために、デジタル変革(DX)に取り組む企業が増えている。社会問題とビジネスの中核テクノロジーを担うAIは、今や多くの企業で本格的な実装フェーズに入ったといえるだろう。

 AIプロジェクトは、これまでのテクノロジーと異なり研究開発から、リアルのビジネスに実装されるまでの時間が「短い」という特徴がありそうだ。競争優位性を確保するため、各社がいち早くAIを実ビジネスに採用しようとしている。AIの研究開発が社会実装されるまでのリードタイムは、ますます短縮していくことが考えられる。

 そこで問題なのが、テクノロジーの担い手としての「AI人材」だ。従来のIT人材の不足傾向に加え、AI導入、実装の受け皿となる人材の不足は、企業にとって喫緊の課題となっている。まず、「AI人材」として、どんな能力、スキルが求められているのかを確認しておこう。

 AI人材には、AIの開発、デリバリーに通じた「技術面」でのスキルはもちろん、AIで何ができるかを理解し、自分たちのビジネスにどう組み込むかといった「企画面」でのスキルに対するニーズも高い。

 具体的に、AI人材に求められるスキルとは、営業やコンサルタントなど、AI導入の背景となる「ビジネスドメインに関するスキル」や、データ分析を行う「分析スキル」、システムインテグレーションを担う「システムスキル」、そして、これら全体を束ねる「マネジメントスキル」などに分解される。

 これらを複数兼ね備える「ビジネスと技術の両面に通じた人材」が理想だが、優秀なAI人材は「引く手あまた」であり、外部から獲得するのは難しい。

 AI人材は、企業内部で育成するのが現実的と言えそうだ。一方、AI人材を育成する際、ビジネスと技術のスキルを1人の人間が同時に身につけるのは難しいだろう。見てきたように、AIの担い手としてのスキルは多層的だからだ。業務に通じた「ドメイン人材」と、テクノロジーに通じた「データサイエンティスト」を育成し、双方の人材をバランスよく配置してチームで動くことが求められる。

 では、どのようにすれば肝心の「AI人材」を育成できるのだろうか。

この記事の続き >>
・AIの学びを「机上」で終わらせないために
・そのスキルでAIの「実案件」に太刀打ちできるか?
・スポーツや製造、流通などの領域で培ったノウハウが反映

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