同業他社までが既存ビジネスを「破壊」する今、進化するIBM iに注目が集まる理由
次の30年に向けたIBMの本気度
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変わりつつあるCxOの意識、創造的破壊に必要なものは?
テクノロジーの進化は、業界の壁を越えて既存ビジネスに変革を起こし、イノベーションを通じた新しいビジネスの創造を企業に迫っている。こうした状況を適切に表したキーワードが「創造的破壊」だ。
たとえば、トヨタ自動車が単なる自動車を作る会社から、「モビリティ・サービス・カンパニー」を目指すと宣言したことは、その代表例だろう。いまや、この創造的破壊が、さまざまな産業分野で起こりつつある。
ただ、子細に見ていくと、変化の中身は少し変わりつつあるようだ。日本アイ・ビー・エム システムズ・ハードウェア事業本部 サーバー・システム事業部 コグニティブ・システム事業開発 IBM i 統括部長 久野 朗氏は、その変化を次のように説明する。
「われわれは、企業のCxOの皆さまに、『あなたの業界では、どのような企業が創造的破壊を主導しているか』を聞きました。昨年、一昨年だと、業界の外側に位置する著名ネット企業やベンチャーの名前が挙がっていましたが、今はそれが変わっています。圧倒的に多いのは、業界内の革新的な既存企業です。つまり、これまで同じ業界で競ってきた企業が創造的破壊を始めているのです」(久野氏)
こうした企業は、たとえば顧客とさらに深い関係を築いたり、商品を仕入れて売るモデルから自社の仕組みをプラットフォームとして提供したりする取り組みを通じて、創造的破壊を先導している。そこで求められるのは業務改革によるPDCAのスピードアップであり、その実現に欠かせないのが、システムの自動化を通じた"真のリアルタイム・オペレーション"だ。久野氏は、同社のIBM iが、この真のリアルタイム・オペレーションを実現できるとして、次のように述べる。
「われわれはこれまで、垂直統合のシステムとしてIBM iを開発・提供してきました。ハードウェア、OS、データベース、コミュニケーション管理、ジョブ管理……等々をすべてIBMのアーキテクチャの下で開発したIBM iは、いったん動き始めたら、お客さまは何もしなくてよい"空気のような存在"です。さらに今後は、AIやモバイル、ほかのシステムとリアルタイムに連携する水平統合の機能を強化していきます」(久野氏)
久野氏のいうIBM i(旧AS/400)とは、2018年で30周年を迎えたIBMの垂直統合型の企業向けサーバ・システムのことだ。そのIBM iは今、AIやモバイル、オープンソース・ソフトウェアなどの最新テクノロジーを取り入れて、「真のリアルタイム・オペレーション」を実現できるマシンへと進化しようとしている。
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