フジテレビ流“働き方改革”、なぜ「基幹ネットワーク」に手を付けたのか
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意外? デスクトップPC中心だったフジテレビが抱えていた課題
テレビ局といえば、華やかでクリエイティブなイメージが強い。フジテレビも、数多くのタレントやクリエイターが集まって、常に新しいコンテンツを生み出し続けている。ただし、それを支えるIT部門の役割は、一般企業と大きくは変わらない。同社の技術局IT推進センター 業務IT推進部 推進担当部長 和泉 正憲氏は、IT部門に求められていることを、「24時間365日、絶対に放送を止めないこと。そして、スタッフの想像力を引き出すツールや利便性を提供することです」と述べる。
それには、ネットワークの絶対的な安定稼働が必要だ。ただし、約8年前に構築したフジテレビのネットワークは、次のような課題を抱えていた。
・フロア配線から許可外PCに侵入されるリスク
・ウイルスが飛び回ることができるPC間通信が可能な状態
・デスクに縛られた時代遅れのワークスタイル
・ユーザーからの多種多様な要望による運用負荷の増大と設定の煩雑化
・CM・番組素材のファイル化など映像系データの流量増加による帯域不安
「意外かもしれませんが、当社はデスクトップPCが多く、デスクに縛られた業務を行っていました。また、外部から持ち込まれたPCをネットワークポートに接続されると内部に侵入され、かつ万が一ウイルス感染すると、PC間に感染が広がる環境でした。さらに、4Kテレビに代表されるように映像の容量が増えて、ネットワーク帯域への不安も大きくなっていたのです」(和泉氏)
さらにテレビ局ならではの課題として、一般企業ならアクセスが禁止されるようなWebサイトへも、取材等を目的にアクセスしなければならない事情もあった。
こうした多様なニーズにセキュリティを担保しつつ柔軟に対応することが、フジテレビのIT部門には求められていたのである。そこで同社が取り組んだのが、基幹ネットワークの刷新だった。
・基幹ネットワークの刷新でフジテレビが掲げた3つの基本コンセプト
・ユーザー情報に基づいた通信制御で、ネットワークの課題をすべて解決
・ファイアウォールは撤去、「インターネット専用PC」も不要に
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