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プログラムで抽象化され、制御可能になることがデジタル化の本質
江崎氏:スマートフォンに象徴される革命の最大のインパクトは、「プログラムを自由に持ち歩くデバイスに入れられるようになった」点です。
誰でも自由にアプリケーションを開発し、スマートフォンというプラットフォームに乗せられるようになりました。そして、利用者が増えた結果、ものすごい勢いで(分析可能な)データの量が増えたというのが、”革命”だと思うのです。
藤原氏:スマートフォンの「スマート」という言葉は、「インターネットと融合する」ことではないかと勝手に定義しています。24時間、電車の中であれどこであれ、人々の生活空間とインターネットが融合したというのが、この10年間の動きではなかったかと思います。
江崎氏:もう一つ加えるなら、スマートフォンは、パーソナルで高性能な情報端末であるとともに、センサーであるという点です。まさにそれがIoT(Internet of Things)ですね。スマートの持つ意味が、「すべてのものがインターネットにつながる」フェーズに差しかかっていると思います。
これにより、これまでの産業の垣根を越えたビジネスモデルがどんどん生まれてきています。さまざまなモノのセンサーから得られたデータを利用した新しいサービスが数多く出てきています。
経営とデジタル、デジタル化によるサービスの変化をどう見るか
藤原氏:企業経営の立場でいうと、企業のデジタル化を考えたとき、デジタル化以前は、ITというツールを道具としてしか捉えていませんでした。
たとえば、銀行に行ってATMを操作する。ATMは基幹システムと連携していますが、やっていることは「現金を引き出すこと」だけです。
デジタル化とは、その先にある「データ」を処理して業務プロセスに生かしています。コンピューターを使って、今までの業務を合理化するだけでなく、情報処理そのものが業務プロセスになっています。
江崎氏:私はデジタル化とは、「抽象化」という側面と、「ソフトウェアデファインド」、つまりコードとプログラムであらゆるモノを制御できる側面があると考えます。コードによって抽象化し、これまで構造を自由に変えられなかったハードウェアを自由に制御できる。そのトランスペアレンシー(transparency:透明性)がデジタル化の本質です。
そう考えると、企業の形も変わります。その象徴が、ブロックチェーンに代表されるDAO(Decentralized Autonomous Organization:自律分散型組織)です。会社という組織をプログラムで定義、制御しよう──。これが「サイバーファースト」の企業のあり方だと思います。
・データセンターの役割の変化に注視する理由
・ブロックチェーンの「透明性」が企業活動を変える
・ネットワークにつながったAIがイノベーティブな価値を生む
・データセンターの未来がITを担うワケ
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