「なぜもっとトヨタを研究しないのか」トヨタ式の専門家に聞く「モノづくり最前線」
日本企業は本当にトヨタを研究し、学んでいるのか
トヨタで26年間、同社の生産方式の礎ともいえる「生産管理・原価管理・要員調整」といった実務から、さらに天守閣としての「トヨタ生産方式現場改善」に至るまでの豊富な経験をもつ、豊田生産コンサルティング 代表取締役 CEOの青木幹晴氏は、過去のトヨタについて次のように回想する。「実はトヨタでは、昔からずっとトップが危機を訴えています。現場も常に危機感があり、原価に対する厳しいカイゼン目標が毎年与えられていました。実際にトヨタは油一滴まで管理し、原価低減に取り組んでいます。よく“乾いた雑巾を絞る”と表現されますが、乾いた雑巾からはもちろん水は出ません。しかしトヨタ経営陣はまだまだ水は出ると信じて、高い目標を立てます。そして実際に水はいっぱい出ました」(青木氏)
トヨタは、こういう努力を続けており、今なおカイゼンの歩みを止めていない。
「よくトヨタは“儲かっていいね”と言われますが、現場は常にギリギリの数字を背負い、精一杯の状態で頑張っているわけです。こうしたトヨタの取り組みを本当に研究し、学び、実践できている企業はあまり多くありません」(青木氏)
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