建設会社事例に学ぶ、基幹システムの課題を「敏腕プロジェクトマネージャ」はどう解決したか
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夜間バッチ処理に9時間! 終わらないデータ分析への解決策とは
1982年、東京日産自動車販売という自動車ディーラーの一事業部門として誕生した東京日産コンピュータシステム(TCS)。これまで自動車業界をはじめ、さまざまな業界向けのビッグデータ活用、経営分析基盤最適化のプロジェクトに携わってきた。近年TCSが手掛けたプロジェクトのひとつが、某大手建設メーカーの基幹システムを支えるインフラの全面刷新である。クライアント企業はどんな課題を抱えていたのだろうか。プロジェクトマネージャを務めたTCS 産業事業部 IT推進 主管の清水 謙一氏は次のように状況を語る。
「クライアント企業は高い成長率で業績を伸ばしている会社で、その成長を支えるための基幹システムは、常に拡張を迫られていました。増え続けるデータにより、サーバーのCPUのリソースが足りないことに加えて、サーバーのディスク容量が不足し、パフォーマンスが低下しているという状況でした」(清水氏)
クライアント企業では、全国にある拠点から営業データや工事進捗といったさまざまなデータが基幹システムに送られてくる。これらのデータを日次の夜間バッチで分析処理をかけ、処理されたデータをBIツールに投入し、経営層向けにレポートを作成、提出していた。
「データ解析を含んだバッチ処理には約9時間を要しており、夜間で処理が終わらない状況でした。そこからBIシステムを経ると、経営層にレポートが届くのは、昼頃になってしまい、これでは迅速な経営判断ができません。意思決定のスピード化を図るため、基幹システムのパフォーマンス改善が急務でした」(清水氏)
パフォーマンスの課題を解決するには、2つのアプローチが考えられた。1つは、基幹システムのバッチ処理スピードの向上、もう1つは、BIツールのパフォーマンス改善である。清水氏は、「まずはバッチ処理を改善しないと、BIツールの改善だけでは問題は解決しない」と考え、基幹サーバーのリプレースを提案することを決断する。
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