PDCA サイクルで BI 活用を劇的に促進! Excel で始め SQL Server で深める企業データ分析 【後編】(3/3)
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大量のデータを処理したいときは SQL Server 2008 R2 と PowerPivot for Excel
PowerPivot for Excel は SQL Server 2008 R2 と Excel 2010 の間に入って両者を連動させる機能を持ち、Excel 2010 のアドインとして動作します。多次元分析ツールとしては主に 3 つ機能があります。1 つは外部データの取り込み機能で、Reporting Services レポートや SharePoint リストのデータ フィードからも取り込むことができるのが特長です。2 つめは分析モデルの定義で、リレーションシップの設定、計算列の作成、計算メジャーの作成などの機能で構成されます。3 つめは分析レポートの作成で、定義した分析モデルに基づいた分析レポートを、Excel のインターフェイスを用いて作成できます。
ちなみに PowerPivot for Excel が使用している多次元データベース エンジンは、SQL Server Analysis Services と同等の新型エンジンです。インメモリ型で、さらにメモリ領域を有効活用するしくみを備えているので、数百万件のデータ量でも軽快に動作するのです。
いかがでしたか? ここでは CHECK フェーズでのデータ分析手法、Excel の機能、SQL Server の機能を紹介しましたが、実際のセミナーでは、以下の表のように前編でご紹介した DO フェーズ、さらに ACT フェーズ、PLAN フェーズについても、細かな機能解説を含めて詳しくご紹介していきます。興味を持たれた方はぜひ、「PDCA サイクルに沿った企業データ分析入門 ~Excel と SQL Server を利用して徹底解説~」セミナーへご来場ください。
表2■PDCA サイクルとデータ分析手法と MS テクノロジ | |||
フェーズ | データ分析手法 | Excel 2010 の機能 | SQL Server 2008 R2 の機能 |
DO | 推移、比較、内訳、順位、 関係、シグナル表示 | グラフ、条件付き書式 | Reporting Services |
CHECK | スライシング、ドリルダウン&ドリルアップ、 ドリルスルー | ピボットテーブル | PowerPivot |
ACT | クロス分析、相関分析、回帰分析 | データ分析アドイン | データマイニング アドイン |
PLAN | シミュレーション | What-If分析、ソルバー | Analysis Services |
難しそうなイメージが先行している BI ですが、Excel で大半が可能で、高度な分析も SQL Server でできてしまうなど、今やそれほど高いハードルではないことがおわかりいただけたかと思います。マイクロソフトなら、専門的な知識を必要とせず、だれもが自分自身で自由にデータを活用できる「Self - Service BI」を実現できます。この今までにない身近な BI を、実際に体験できるサイトをご用意いたしました。 |
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