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  • 2011/04/11 掲載

PDCA サイクルで BI 活用を劇的に促進! Excel で始め SQL Server で深める企業データ分析 【前編】

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情報を整理して可視化し、企業の迅速な意志決定の一助となるデータ分析を行うこと、いわゆる BI (ビジネス インテリジェンス) は、その重要性をさらに増していると言って良いでしょう。しかし、BI をうまく活用できない、どうやって始めればよいかわからないといった方も多いのではないでしょうか。そうした方に好評を博しているのが、株式会社アイエイエフコンサルティング 平井 明夫氏の「PDCA サイクルに沿った企業データ分析入門 ~Excel と SQL Server を利用して徹底解説~」セミナーです。業務でおなじみの PDCA サイクルの考えを利用しながら、Excel 2010 で今すぐ始められ、さらに深めたくなった場合の SQL Server 208 R2 活用法まで幅広く解説するセミナーです。今回は、開催するたび満席になる人気セミナーの中身を、部分的にピックアップして前後編でお届けします。

PDCA サイクルで考える企業データ分析とは?

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アイエイエフコンサルティング
マーケティング部
マーケティングディレクター
平井 明夫氏
 変化の激しい時代において、企業の意志決定の道標となる BI (ビジネス インテリジェンス)、つまり企業データ分析は、ますます重要性を増しています。しかし、その活用がうまくいかず、頭を悩まされている方も多いのではないでしょうか。

 企業活動における意志決定を含めた業務フローは、「PDCA」(PLAN - DO - CHECK - ACT) という 4 つのサイクルでよく表現されます。たとえば経営層では、経営戦略や経営計画の立案が「PLAN」、事業部門への指示と実行が「DO」、月次などの経営会議でのモニタリングと問題点の分析の指示が「CHECK」、問題点の分析と問題点を修正するための意思決定と指示が「ACT」、というようなサイクルです。もちろん、現場に近い部門の業務も、同様に PDCA サイクルで表すことができます。

 ゆえに、この PDCA サイクルの中にデータ分析業務をうまく組み込むことができれば、データ分析は企業内のあらゆる立場の人が活用しやすくなり、データ分析の効果も飛躍的に向上するのです。

データ分析の目的を PDCA サイクルの中に位置付ける

 それにはまず、データ分析業務を目的別に分類し、その目的が PDCA サイクルのどのフェーズに位置付けられるのかをはっきりとさせる必要があります。

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図1■企業におけるPDCAサイクル
 PLAN フェーズは、実行計画を立案するフェーズです。ほとんどの企業でこれは「予算編成」という業務プロセスの中で実施されます。その際のデータ分析業務を考えると、実績データの分析、作成した個々のデータの積み上げ、複数パターン間での比較、要素項目の値を変えて全体の変化を見るシミュレーションなどが行われます。つまり“計画の根拠を得る”ことが、PLAN フェーズでのデータ分析の目的と言えます。

 DO フェーズは、計画に基づいて実行するフェーズです。このフェーズにおけるデータ分析の目的は、日々の企業活動において蓄積される業務システムの履歴データからパフォーマンスを計測し、動向をモニタリングすることです。つまり、“問題の兆候を発見する”ことが、ここでのデータ分析の重要ポイントです。

 CHECK フェーズは、捉えた現象をより掘り下げていくフェーズです。結果に至った要因がどこにあるのかアタリを付け、本当に“それが問題の要因なのかを検証する”ことがデータ分析の目的となります。

 ACT フェーズは、把握した問題/課題に対して対処策を立案し、それを実行するフェーズです。ここでのデータ分析の主眼は、問題/課題に対する対処策のヒントを得るために、さまざまなデータから使えそうな未知の関係/傾向などを探して検証し、対処策の実行につなげていくことです。すなわち“対処のヒントを得る”ことが目的になります。

表1■データ分析の目的
フェーズデータ分析の目的
PLAN計画の根拠を得る
DO問題の兆候を発見する
CHECK問題の要因を検証する
ACT対処のヒントを得る


 こうした PDCA サイクルに沿ったデータ分析は、高レベルの知識と経験が必要というわけではなく、Microsoft Excel 2010 の機能を利用すれば、現場の業務担当者でも十分に可能です。大量のデータ処理、最新データの共有といったより高度な分析が必要な場合でも、Microsoft SQL Server 2008 R2 であれば効率よく行えます。

 2011 年 6 月 9 日のセミナーでは、PDCA すべてのフェーズについて、必要となる業務の洗い出し、Excel 2010 でのデータ分析、さらに SQL Server 2008 R2 を利用した上級編のデータ分析について詳しく解説します。本記事ではそのすべてをお見せすることはできませんが、入門編と言って良い DO フェーズに絞り、じっくりと解説させていただきます。

この記事の続き>>DO フェーズでの具体的なデータ分析業務とは    


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