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  • 2023/08/29 掲載

DXがスルスル進む「ERP最新化」、3事例でみる“情報一元化”とは

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デジタルトランスフォーメーション(DX)を実現するためには、データの利活用を前提に基幹システムを最新化し、経営に必要な情報を一元化できる仕組みを作ることが大切だ。しかし、基幹システムの移行には、コストや時間がかかったり現行の業務や周辺システムに影響があったりと、自社だけでスムーズに移行を進めるのは難しい。今回は、基幹システムをSAP S/4HANAへ移行することによりDXを実現する方法を示す。目的完遂のために必要な環境や、3つの事例などを解説する。
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SAP S/4HANAへの移行と3つのDX推進事例
(Photo/Shutterstock.com)

 2018年、経済産業省より「DXレポート」が発表され、企業の競争力強化のために、DXを実現する重要性が明らかになった。DXを実現できない場合には、2025年以降に大きな経済的損失が生じる可能性があるとして、「2025年の崖」という言葉が注目を浴びた。

 2025年が目前に迫っている中、各企業は順調にDXを進められているのだろうか。

 2022年9月に帝国データバンク社によって行われた意識調査の結果では、「言葉の意味を理解し取り組んでいる」と回答したのは、全体のわずか約15%程度であった。

 また、DX推進に取り組む上での課題としては、経営資源の問題のほか、「どこから手をつけてよいかわからない」「データ利活用の方針や文化がない」「既存システムがデータの利活用に対応できない」などが挙げられている。

 これらの課題を解決できなければ、DXに向けた取り組みは進まず、形骸化してしまうだろう。

 一般的な企業のビジネスシステムは、戦略、人財・組織、業務プロセス、ITの4つで構成されており、戦略において直面している課題を解決するためには、根幹となるITに関する課題を解決する必要がある。

 それでは、DXが進んでいない背景にはどのような課題が存在するのか、課題を解決するためにはどのようなアプローチが有効なのか。ERPを最新化することでデータ分析基盤を構築し、DX推進させる方法を次章以降で解説する。

この記事の続き >>
・DXを阻害している課題とアプローチ方法とは
・3事例でみる“情報一元化”とDX実現の要諦
・基幹システムの移行を「シンプルに」する方法

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