「脱COBOL」だけが正解じゃない? 先入観を捨てると見えてくる“新たな選択肢”とは
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このままCOBOL資産を使い続けられるのか? COBOLの課題とは
しかし、COBOL資産を使い続けるにあたり、いくつかの課題もある。まずメインフレームの保守・運用コストが高止まり、多くの維持費が掛かっていることが挙げられる。また、COBOLエンジニアが年々減っており、専任の担当者が引退してしまうと自社システムがブラックボックス化し、誰にも手が付けられない状態になってしまう。人材確保もままならず、人材育成も難しいという、漠然とした不安感もある。
すでに国産ハードベンダーの一部では、メインフレームの提供を止めることを宣言しているところもある。そうなると運用や保守など、すべてを任せている企業は、行き場がなくなってしまう。その一方で、時代の変化に追従するために、プラットフォームの移行に積極的に取り組む企業もあるが、何から手を付けて良いかわからず、検討に検討を重ねて先に進めない悩みを抱えているようだ。
そもそも仕様書がないことや、過去の修正が仕様書に反映されていないことから内容を十分に把握できないケースも多い。そのため、メインフレームなどから脱却を図りたくても離れられない事情があるのだ。
しかし、システム移行もままならず、クラウドなど新サービスとの統合などもできないままではこの変化の激しい時代を乗り切っていけず、企業成長力の足かせになってしまいかねない。それでは、このような八方ふさがりの状況に対処するために、何か良い解決策はないのだろうか。
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