三菱電機株式会社は、海外向けエスカレーターの新製品として、乗降時や乗車時の安全性、快適性の向上と大幅な省エネを実現した三菱エスカレーター「u（ユー）シリーズ」を12月7日に発売します。アセアン、中東、中南米、インド向けに年間500台の販売を目指します。

■新製品の特長

1.安全機能の充実と手すり除菌機能で、乗降時や乗車時の安全性、快適性を向上

・緊急停止時に緩やかに減速する「スローストップ機能」や低速運転を可能にする「速度切替運転（※1）」で、乗降時や乗車時の転倒リスクを低減、安全性・快適性を向上

・デッキボード位置を高くして足を掛けにくくすることでデッキボードへの乗り上げを防止、利用者の安全に配慮

・UVライトを用いた「手すり除菌装置（※1）」を内蔵し、感染症リスク（※2）を低減

※1 有償付加仕様

※2 全ての感染症リスクに対する効果を保証するものではありません

2.インバーターの標準搭載や照明のLED化で、大幅な省エネを実現

・インバーターを標準搭載、軽負荷時におけるモーター効率を向上

・利用者が少ない場合に減速運転する「省エネ運転モード」と利用者がいない場合に速度を落とす「低速待機自動運転」により、約30%（※3）の省エネを実現

・回生コンバーターを採用、下り運転時に発生する回生電力の活用で建物全体の省エネに貢献

・照明（※1)にLEDを採用し、約75%の省エネと長寿命化を実現（※4）

※3 インバーター非搭載の当社従来製品比。S1000形・階高 5000mm 利用者数 100人/時 待機時間 20～30分において

※4 蛍光灯との比較において

3.業界トップクラスの小型化で、建築の自由度向上と大幅な軽量化を実現【S1000形】

・上下部機械室の長さを約6%（※5）短縮したことで、全長サイズで業界トップクラス（※6）となる小型化を実現、乗場前の有効スペースを拡大し、建築デザインの自由度が向上

・従来同等の構造強度の確保と使用材料の大幅な削減を両立、トラス重量を約25%軽減（※5）

※5 当社従来製品比

※6 S1000形において。2020年11月調べ

■発売の概要

製品名：三菱エスカレーター uシリーズ

形名（※7）：S1000形　S800形　S600形

定格速度：分速30m

販売価格：個別見積りによる

発売日：12月7日

販売目標：年間500台

※7 S1000形（ステップ幅 1000mm）は2人乗り、S800形（ステップ幅 800mm）、S600形（ステップ幅 600mm）は1人乗り