Michael S. Derby

［ニューヨーク　１３日　ロイター］ - 米ニューヨーク連銀が１３日発表した２０２４年１２月の消費者調査によると、３年先のインフレ期待が上昇する一方、５年先は低下するなど、インフレ期待がまちまちとなった。

１年先のインフレ期待は３．０％と横ばいだったものの、３年先は３．０％（前月２．６％）に上昇。一方、５年先は２．７％（前月２．９％）に低下した。

調査によると、食品の予想価格が上昇した一方、他の主要カテゴリーは下落。特にガソリン価格予想は２２年９月以来の低水準となった。住宅価格の予想上昇率は３．１％とほぼ横ばいだった。

個人の財政状況については楽観的な見方が示された一方、将来の収入や所得の伸びが鈍化すると予想。雇用市場の見通しについてもまちまちの見方が示された。

債務返済の滞納の可能性は昨年９月以来の高水準に上昇し、新型コロナのパンデミック（世界的大流行）初期の２０年４月以来の水準に一致した。