• 2024/11/27 掲載

ドイツの「債務ブレーキ」緩和すべき=メルケル前首相

ロイター

photo
  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。
Thomas Escritt

[ベルリン 26日 ロイター] - ドイツのメルケル前首相は26日、財政赤字比率に上限を設ける同国の「債務ブレーキ」について、世界が深刻な時節にある今、緩和する必要があるとの考えを示した。ベルリンで開かれた回顧録の出版イベントでインタビューに答えた。

2021年に退任して以来3年ぶりに実質的な沈黙を破ったメルケル氏は、「ロシアによるウクライナ侵攻以来、状況は一変した。そしてこのことは、気候(変動)を巡る試練と時を同じくしている」と指摘。「そうした状況である以上、債務ブレーキの範囲内で可能な投資の規模でしのいでいくことは不可能だ」と述べ、投資目的に限って債務ブレーキを解除すべきだとの見解を示した。

メルケル氏は在任中、債務危機に陥った南欧諸国に救済と引き換えに厳しい財政支出削減を迫るなど財政規律派として知られ、今回の発言は驚きを呼ぶ可能性がある。

来年2月に見込まれる総選挙を控え、メルケル氏と同じキリスト教民主党(CDU)の党首で有力な首相候補であるフリードリヒ・メルツ氏は、債務ブレーキ改革について明言するよう迫られている。

メルケル氏は退任時にも人気を維持していたが、ロシア産エネルギーに大きく依存した同氏の政策がロシアのウクライナ侵攻につながったとの批判も出ている。メルケル氏はインタビューで「それが役に立つならメルケルのせいだと言いなさい」と語り、同氏を支持する聴衆の笑いを誘った。

メルツ党首が移民管理の厳格化を主張し、欧州の自由な人の移動を終わらせると批判されていることについては「メルツ氏が望むのはそんなことではない。彼は欧州人だ」と擁護した。

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます