- 2024/11/01 掲載
NY外為市場=ドル/円下落、経済指標受け米利下げ観測維持
ドル/円は0.8%安の152.18円。
日銀は30―31日に開いた決定会合で政策金利の現状維持を決めた。植田総裁は会合後の記者会見で、今後、経済・物価情勢の見極めなどについて「時間的な余裕はある」という表現は使わないと説明。市場では「タカ派的」な内容だと受け止められた。
この日、米商務省が発表した9月の個人消費支出(PCE)価格指数は前年比2.1%上昇した。前月の2.3%から鈍化し、2021年2月以来の小幅な伸びとなった。
マッコーリー銀行でグローバル金利・為替ストラテジストを務めるティエリー・アルバート・ウィズマン氏は「来週の連邦公開市場委員会(FOMC)では、なお25bpの利下げ幅が基本シナリオだ」と指摘。ただ、米国のインフレ期待の高まりから、FRBが利下げの見送りを検討する可能性もあるとの見方を示した。
主要通貨に対するドル指数は、9月に付けた安値から4.5%上昇した。
ユーロ/ドルは0.04%高の1.0859ドル。欧州連合(EU)統計局が発表したユーロ圏の10月の消費者物価指数(HICP)速報値が前年比2.0%上昇と、9月(1.7%上昇)から予想以上に加速したことを受けた。
英ポンドは0.8%安の1.2857ドル。英国のリーブス財務相は30日、スターマー労働党政権で初となる予算案で、過去30年間で最大規模となる年間400億ポンド(520億ドル)の増税計画を発表した。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは3.2%安の7万0458ドルとなった。
ドル/円 NY午後4時 151.93/151.94
始値 152.49
高値 153.05
安値 151.84
ユーロ/ドル NY午後4時 1.0877/1.0878
始値 1.0866
高値 1.0887
安値 1.0847
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