ＮＨＫは８日、必須業務として２０２５年度後半の開始を目指すインターネット番組配信について、受信料を地上波契約と同額の月１１００円とする方針を表明した。ネットのみの視聴者が対象で、テレビ受信料を払っている世帯に追加負担はない。ネットで配信するニュース記事などの「番組関連情報」については「放送番組と同一の情報内容」を提供する方針も示した。

改正放送法は、ネットでの番組の同時・見逃し配信と番組関連情報の配信を、テレビ放送と同じ必須業務に格上げした。スマートフォンを持っているだけでは受信契約を結ぶ義務は生じないが、ネット配信手続きをすれば受信料支払いを求められる。地上波契約の受信料は現在、口座振替やクレジットカードで払う場合は月１１００円。

ＮＨＫは番組関連情報の配信ルールを定めた業務規定も公表。報道・防災をはじめとする各放送分野に関し、文章や図表、動画などを使って番組と同じ情報を配信する方針を盛り込んだ。

【時事通信社】