Orathai Sriring

[バンコク １７日 ロイター] - タイのペートンタン首相は１７日、今月実施される１３５億ドル規模の経済対策が景気浮揚につながると自信を示した。

政府は景気底上げを目指し２５日から全体の３分の１に相当する約１４５０億バーツ（４３億６０００万ドル）の給付を開始する。低所得者や社会的弱者が対象となる。

４０００万人弱がスマートフォンのアプリを通じて１万バーツを受け取り、６カ月以内に使用する。

財務省によると、約１４５０万人には来週銀行口座への振り込みが行われる。

首相は記者団に「政府の調査では、給付を受ける最初のグループは消費率が高いので確実に経済が活性化する」と語った。

財政政策局の高官は、この最初の給付で経済成長率が０．３５％ポイント押し上げられるとの見方を示した。

今回の措置は首相が率いる与党「タイ貢献党」の主要政策。ただエコノミストの間では財政的に無責任と批判する声がある。当局者は財政規律を守ると表明しているが、財源の確保に苦心している。