- 2024/09/12 掲載
米共和党下院議長、つなぎ予算案の採決見送り
[ワシントン 11日 ロイター] - 米政府の予算切れによる政府機関の一部閉鎖を回避するつなぎ予算案について、米議会下院のジョンソン議長(共和党)は11日、採決を見送ると発表した。「下院における総意形成を行っているため」とし、可決に十分な票が得られる法案を策定するために共和党議員は週末を通じて協議すると説明した。
25会計年度(24年10月─25年9月)の予算は成立していないため、つなぎ予算が可決されなければ多くの政府機関の予算が10月から切れる。
下院共和党ではこれまでも強硬派の一部議員が造反し、同党指導部の方針を否決に追い込む事態がたびたび発生。ジョンソン氏が言う「総意形成」は、つなぎ予算案について共和党議員の総意を取り付けることを意味している。
下院は共和党が過半数を握るが、議席数は同党が220、民主党が211とわずかな差。民主党はつなぎ予算案の内容に反対しており、共和党から造反が出ると否決される可能性がある。
つなぎ予算案には、有権者登録の際に市民権の証明を義務付ける文言も盛り込まれている。共和党内の強硬派は、つなぎ予算全般に反対する傾向があり、この文言に強く抵抗しているわけではない。
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