- 2024/09/12 掲載
ムーディーズ、モルディブを格下げ デフォルトのリスク高まる
[ロンドン 11日 ロイター] - ムーディーズは11日、モルディブの信用格付けを引き下げた。債務危機が発生し、イスラム国債で初めてのデフォルト(債務不履行)のリスクが高まっているとし、数カ月以内にさらに格下げする可能性があるとした。
「格下げの決定はデフォルトのリスクが著しく高まったというわれわれの評価による基づくものだ」とし、同国の格付けを「Caa2」に引き下げ、再度格下げを検討中とした。
モルディブの「脆弱な対外流動性状況は、短期的な資金調達がなければさらに悪化する可能性が高い」と警告した。
新型コロナ渦はモルディブの重要産業である観光に打撃を与えた。観光客数は完全に回復しているものの、インドと中国からの融資返済コストが大きな負担になっている。
ムーディーズは「外貨準備高を増強するため外部資金を確保できるかどうかを格付けのレビューで主に評価する」と説明した。
ムーディーズの推計によると、同国の外貨準備は8月末時点で4億3700万ドルだった。これは、輸入の約1カ月半分しかカバーできない水準。
準備金は2025年に約6億─7億ドル、26年には10億ドルを超える対外債務返済に必要な額を「大幅に下回っている」と指摘した。
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