[リオデジャネイロ １１日 ロイター] - 世界的資源大手のブラジルのバーレは１１日、２０２４年の鉄鉱石産出量予想を従来の「３億１０００万―３億２０００万トン」から「３億２３００万―３億３０００万トン」に上方修正した。同日に金融監督当局に提出した書面で明らかにした。

上半期に操業の安定性が向上し産出量が計１億５１００万トンに達した。当初計画の１億４４００万トンを突破したことから、同社は年間産出量予想の引き上げに踏み切った。

この日の同社株は、産出量予想の上方修正に加え、世界的な鉄鉱石価格の上昇も追い風となり、約２％値を上げ、ボペスパ指数採用銘柄の中で上昇率上位となった。

カナダ大手銀行ロイヤル・バンク・オブ・カナダ（ＲＢＣ）のアナリストは「産出量予想の変更により、通年のＥＢＩＴＤＡ（利払いや税金、減価償却、無形資産などの償却前利益）の予想コンセンサスが４％上昇すると見込んでいる」と述べた。