[北京 １０日 ロイター] - 米金融大手モルガン・スタンレーは９日、電気自動車（ＥＶ）世界２位の中国ＢＹＤ（比亜迪）の分析リポートを発表し、ＢＹＤが今年は４００万台の販売を目指しており、年初計画比１１％増の上方修正に当たると示唆した。

エンジン車を含めて昨年の世界販売台数が６位だった米自動車大手フォード・モーターの４４０万台とほぼ比肩することになる。

ＢＹＤは５月、燃費とコスト削減を向上させた第５世代のプラグインハイブリッド技術「ＤＭ―ｉ　５．０」を発表。同リポートは、この技術を搭載した新モデル「ＢＹＤ 秦 Ｌ ＤＭ―ｉ」と「ＢＹＤ Ｓｅａｌ ０６ ＤＭ―ｉ」の販売増加が全体の台数に寄与するとの見通しを示した。

ＢＹＤは８月の販売台数が月間で過去最高の３７万３０８３台を記録したばかり。年間目標の引き上げに伴って、第４・四半期には各月で約４１万８０００台を念頭に置いていることがうかがわれた。

ＢＹＤは今年の輸出目標は４５万台に倍増させることを目指しているため、第４・四半期の販売の１１％以上が輸出になる見通しだ。