- 2024/09/11 掲載
NY市場サマリー(10日)株式まちまち、ドル下落・利回り低下
市場は、利下げ幅を見極める材料として11日に発表される8月の消費者物価指数(CPI)に注視している。
主要通貨に対するドル指数は101.63と、ほぼ横ばい。
午後の取引で、ドルは円に対して0.5%安の142.35円。6日に付けた1カ月ぶりの安値141.75円からそう遠くない水準にある。
10日に行われる米大統領選のテレビ討論会にも注目が集まる。共和党候補トランプ前大統領が勝利すれば、減税や財政支出の増加が金利を押し上げドル高になるとの見方が強い。
NY外為市場:[USD/J]
<債券> 国債利回りが低下した。10日夜の米大統領選テレビ討論会や11日発表のインフレ指標を控え、警戒感が高まった。
11月の大統領選に向けたテレビ討論会では民主党候補ハリス副大統領と共和党候補トランプ前大統領が初対決し、選挙戦の行方を大きく左右する可能性がある。
指標となる10年債利回りは約5ベーシスポイント(bp)低下の3.644%、2年債利回りも約6bp低下の3.61%。
米金融・債券市場:[US/BJ]
<株式> S&P総合500種が小幅に上昇して引けた。景気減速を巡る懸念に上値が抑制された。ダウ工業株30種は下落。今四半期の業績に対する警告を嫌気して銀行株が下げたほか、エネルギー株の下落も重しとなった。
エネルギーセクターは1.9%安とS&P主要11セクターで最大の下げを記録。石油輸出国機構(OPEC)の2024年と25年の石油需要見通し下方修正を受け、原油先物が下落した。
金融株は約1%下落。JPモルガンは5.2%安、ゴールドマンは4.3%安となった。
その他の個別銘柄では法人向けIT(情報技術)大手ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)が8.5%下落。S&P500で最大の下げとなった。通信機器大手ジュニパーネットワークスの買収資金調達に向け、13億5000万ドルの強制転換型優先株式を発行すると発表した。
一方、ソフトウエア大手オラクルは11.4%上昇し、S&P500で最大の上昇銘柄となった。四半期決算が市場予想を上回った。
米国株式市場:[.NJP]
<金先物> 米長期金利の低下を背景に続伸した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比10.40ドル(0.41%)高の1オンス=2543.10ドル。 新規材料待ちとなる中、長期金利の低下を背景に金利を生まない資産である金の投資妙 味が増し、プラス圏で引けた。
NY貴金属:[GOL/XJ]
<米原油先物> 世界的な景気減速に伴う需要鈍化を懸念した売りが膨らみ、大幅反落した。米国産標準油種WTIの中心限月10月物の清算値(終値に相当)は、前日比2.96ドル(4.31%)安の1バレル=65.75ドル。これは2021年12月1日(65.57ドル)以来、約2年9カ月ぶりの安値。11月物は2.77ドル安の65.14ドルだった。
NYMEXエネルギー:[CR/USJ]
ドル/円 NY終値 142.43/142.48
始値 143.03
高値 143.19
安値 142.21
ユーロ/ドル NY終値 1.1019/1.1020
始値 1.1040
高値 1.1043
安値 1.1016
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 105*04.50 3.9553%
前営業日終値 104*11.50 3.9990%
10年債(指標銘柄) 17時05分 101*30.00 3.6404%
前営業日終値 101*14.50 3.6990%
5年債(指標銘柄) 17時05分 100*29.25 3.4232%
前営業日終値 100*20.00 3.4870%
2年債(指標銘柄) 17時05分 100*09.25 3.5961%
前営業日終値 100*05.00 3.6670%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 40736.96 -92.63 -0.23
前営業日終値 40829.59
ナスダック総合 17025.88 +141.28 +0.84
前営業日終値 16884.60
S&P総合500種 5495.52 +24.47 +0.45
前営業日終値 5471.05
COMEX金 12月限 2543.1 +10.4
前営業日終値 2532.7
COMEX銀 12月限 2861.4 ‐3.7
前営業日終値 2865.1
北海ブレント 11月限 69.19 ‐2.65
前営業日終値 71.84
米WTI先物 10月限 65.75 ‐2.96
前営業日終値 68.71
CRB商品指数 265.4826 ‐4.1201
前営業日終値 269.6027
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