- 2024/09/11 掲載
ホンダ、中国で生産調整=販売不振で人員削減も
【北京時事】ホンダが中国で自動車の大規模な生産調整を行っていることが10日、分かった。販売不振を受けた措置で、中国自動車大手・東風汽車集団との合弁会社「東風ホンダ」の全工場で8月下旬から約2週間操業を停止。人員削減も進めている。
東風ホンダはホンダの中国合弁会社で、湖北省武漢に計3工場を保有し、月間生産能力は計6万台。8月26日ごろに生産を全面停止し、9月11日まで続ける。東風ホンダは3工場のうち、第2工場の生産を11月に終了する方針。想定以上の販売不振で、全工場の一時停止に踏み切った格好だ。2月にも数日間の生産調整を行ったが、全工場を対象に1週間以上止めるのは異例。
ホンダによると、東風ホンダは8月下旬から9月上旬に、生産業務に携わる正社員を対象に希望退職も募集。削減は2000人程度とみられる。派遣社員は雇用契約を延長しない形で削減したという。
中国では政府の後押しを背景に、電気自動車(EV)の普及が急速に進み、ガソリン車が強みの日系メーカーは苦戦している。ホンダの1~8月の中国新車販売台数は前年同期比27.2%減の52万5432台。同社は広州汽車集団との合弁「広汽ホンダ」でも生産能力の適正化を急いでいる。
【時事通信社】
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