- 2024/09/06 掲載
NY市場サマリー(5日)=ドル・S&P・ダウ下落、利回り低下
米経済の成長鈍化の兆しにより、FRBが利下げを急ぐ可能性が高まったとして、ドルはこのところ下げ基調にある。
ユーロ/ドルは0.2%高の1.1106ドルと、1週間ぶりの高値を付けた。ドル指数は0.2%安の101.08だった。
ドル/円は0.3%下落の143.35円と、1カ月ぶりの安値となった。安全逃避の需要と日銀の利上げに対する期待が、ここ数日の円上昇につながっている。
NY外為市場:[USD/J]
<債券> 国債利回りが低下した。この日発表された8月の民間部門雇用者数が3年半ぶりの低い伸びとなったことを受け、金利動向に敏感な2年債利回りは15カ月ぶりの低水準を付けた。
米ADPリサーチ・インスティテュートが5日発表した8月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は9万9000人増と、3年半ぶりに低い伸びとなった。ロイターがまとめたエコノミスト予想は14万5000人増だった。
取引終盤、2年債利回りは1.6bp低下の3.754%となった。序盤には、23年5月以来の低水準となる3.713%を付けた。
指標となる10年債利回りは3.2bp低下の3.736%。一時、3.721%と8月4日以来の低水準となった。
米金融・債券市場:[US/BJ]
<株式> 不安定な取引の中、S&P総合500種とダウ工業株30種がマイナス圏で引けた。米連邦準備理事会(FRB)の金融政策の行方を見極めようと、6日に発表される8月の雇用統計が注目されている。
S&Pの主要11セクターでは8セクターが下落。ヘルスケアと工業の下げが目立った。一方、一般消費財が上げを主導。電気自動車(EV)メーカー、テスラの上昇が寄与した。
テスラは5%近く上昇。規制当局の承認を経て、完全自動運転の高度支援ソフトを来年第1・四半期に欧州と中国で導入すると発表した。
通信大手フロンティア・コミュニケーションズは10%の大幅安となった。同業ベライゾンが現金200億ドルで同社を買収すると発表した。ベライゾン株は0.4%下落した。
米国株式市場:[.NJP]
<金先物> この日発表の米雇用関連指標を好感した買いに、続伸した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比17.10ドル(0.68%)高の1オンス=2543.10ドル。
NY貴金属:[GOL/XJ]
<米原油先物> 根強い需要減退懸念に押され、4営業日続落した。米国産標準油種WTIの中心限月10月物の清算値(終値に相当)は前日比0.05ドル(0.07%)安の1バレル=69.15ドルと、わずからながら前日に付けた2023年12月以来約9カ月ぶりの安値を更新した。11月物は0.02ドル安の68.50ドルだった。
NYMEXエネルギー:[CR/USJ]
ドル/円 NY終値 143.44/143.47
始値 143.49
高値 144.22
安値 142.86
ユーロ/ドル NY終値 1.1110/1.1111
始値 1.1098
高値 1.1119
安値 1.1077
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 104*00.00 4.0190%
前営業日終値 103*05.00 4.0670%
10年債(指標銘柄) 17時05分 101*07.50 3.7250%
前営業日終値 100*28.00 3.7680%
5年債(指標銘柄) 17時05分 100*13.00 3.5352%
前営業日終値 100*08.50 3.5660%
2年債(指標銘柄) 17時05分 100*00.63 3.7394%
前営業日終値 99*30.75 3.7700%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 40755.75 -219.22 -0.54
前営業日終値 40974.97
ナスダック総合 17127.66 +43.37 +0.25
前営業日終値 17084.30
S&P総合500種 5503.41 -16.66 -0.30
前営業日終値 5520.07
COMEX金 12月限 2543.1 +17.1
前営業日終値 2526.0
COMEX銀 12月限 2909.9 +54.2
前営業日終値 2855.7
北海ブレント 11月限 72.69 ‐0.01
前営業日終値 72.70
米WTI先物 10月限 69.15 ‐0.05
前営業日終値 69.20
CRB商品指数 271.2669 +1.0112
前営業日終値 270.2557
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