- 2024/09/03 掲載
米ベイン、富士ソフトに買収提案へ 11月以降にTOBを計画
[東京 3日 ロイター] - 米ベインキャピタルは3日、富士ソフトに対して法的拘束力のある買収提案を10月に提出すると発表した。富士ソフトの賛同意見表明などを条件に、11月以降に株式公開買い付け(TOB)を開始するとしている。
富士ソフトは同日、法的拘束力のある提案を受けた場合は、米KKRによる買収計画との比較を含め慎重に検討するとのコメントを出した。KKRは8月8日、富士ソフト株を1株8800円で公開買い付けすると発表。総額5583億円で、富士ソフトは賛同意見を表明するとともに、株主に応募推奨を決議した。
ベインによると、同社は富士ソフトに非公開化を複数回提案し、7月26日に提示したTOB価格はKKRによる買付価格を5%程度上回っていたという。
富士ソフトを巡っては、大株主の3Dインベストメント・パートナーズを含む複数の外資系ファンドが企業価値向上のため株式非公開化を要求。富士ソフトは特別委員会を設置して検討を進め、KKRの買収案に賛同した経緯がある。
富士ソフトは賛同を表明した際、KKRの最終案を5%程度上回る価格の提案を7月26日付で受領していたと発表した。提案者の名前は明らかにせず、法的拘束力がないものだったことなどからKKR案の方が優位性があるとしていた。
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