- 2024/08/22 掲載
IBMを白人男性が提訴、多様性目標達成のため解雇されたと主張
[21日 ロイター] - 米IBM<IBM.N>で働いていた白人男性がダイバーシティー(多様性)目標達成のため不当に解雇されたとして、同社をミシガン州グランドラピッズの連邦裁判所に提訴した。
20日に起こした訴訟には、元トランプ政権高官によって設立され、企業の多様性ポリシーが差別を禁じる連邦法に違反していると主張する保守派団体「アメリカ・ファースト・リーガル」も原告側代理人として関与している。
原告のランダル・ディル氏は、IBMの上級管理コンサルタントとして7年間にわたって肯定的な評価しか受けていなかったにもかかわらず、2023年7月に業績改善計画の下に置かれたという。訴状によると、計画の完了は不可能で、昨年10月に解雇された。
同氏はIBMには採用と昇進の決定に関する人種と性別のクオータ制があり、幹部ボーナスの一部はこれらの目標を達成したかどうかに基づいていたため、自身のような白人男性を追い出す強い動機があったと訴えている。
一方、IBMは「人種もジェンダーもこの原告との雇用関係を終了させる決定には何の役割も果たしておらず、申し立てに根拠はない」と主張している。
PR
PR
PR