- 2024/08/22 掲載
米フォード、EV戦略見直し 3列シート全電動SUV投入中止
3列シートの電動SUV計画の撤回に伴い、最大19億ドルの費用を計上する可能性がある。また今回の見直しで、EV向けの年間設備投資の比率は従来の40%から30%程度に低下する見通し。
ジム・ファーリー最高経営責任者(CEO)は、EV車への需要停滞に対する主な解決策の1つは生産コストの圧縮とし、手頃な価格のEV向けアーキテクチャを開発する専門チームにフォードの将来を託していると述べた。この新技術をベースとするミッドサイズの電動ピックアップを2027年に投入する見通しという。
フォードは、今年はEV事業で最大55億ドルの損失を見込んでいた。
EVの価格や充電インフラに関する懸念から、消費者がEV車への買い替えに慎重となる中、自動車メーカー各社は短期的にハイブリッド車の生産に軸足を移している。CFRAリサーチのアナリスト、ギャレット・ネルソン氏はフォードのEV戦略見直しについて、「米国のハイブリッド車市場は全電動車市場よりも規模が大きく、成長も速いため、消費者の需要に応えた内容」という見方を示した。
関連コンテンツ
PR
PR
PR