- 2024/08/21 掲載
米ウォルマート、京東商城株を売却へ 最大37.4億ドル規模
[20日 ロイター] - 米小売大手ウォルマートが中国電子商取引大手の京東商城(JDドットコム)の株式を売却し、最大37億4000万ドルを調達しようとしていることが、ロイターが入手したタームシート(条件規定書)で分かった。
モルガン・スタンレーをブローカー・ディーラーとして、京東商城の米預託証券(ADR)1億4450万株を24.85─25.85ドルで売り出す。
京東商城の筆頭株主であるウォルマートは同社について、過去8年間にわたる重要なパートナーだったとし、商業的関係を継続する方針を示した。
今回の決定により、自社の中国事業の運営に集中し、他の優先事項に資本を投下することが可能になるとした。
京東商城の香港上場株は21日の取引序盤に10%超下落した。米国上場株は20日引け後の時間外取引で10%下落し、25.50ドルを付けた。
同社はコメントを控えた。モルガン・スタンレーは現時点でロイターのコメント要請に応じていない。
DCCIデータセンターのインターネット業界アナリストは「ウォルマートは今回の株式売却が中国市場、特に(傘下の会員制量販店)サムズクラブに集中するためだとしている。これは京東商城の発展見込みに自信がないというよりも、グローバル事業を最適化していることを意味する」と指摘した。
LSEGのデータによると、ウォルマートは5.19%の京東商城株を保有し、筆頭株主となっている。
両社の提携は2016年に始まり、ウォルマートは京東商城の株式5%を取得する見返りとして、中国のオンライン食料品店「1号店」を売却した。
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