- 2024/08/21 掲載
ドイツ景気回復さらに遅れ、年内にインフレ加速も=連銀月報
先月発表された第2・四半期の国内総生産(GDP)速報値は予想外のマイナス成長となり、今四半期の調査指標は多くが景気拡大の低迷を示している。
連銀は、景気後退(リセッション)の可能性は低いものの、全体の見通しは依然弱いと指摘。「予想されていた緩慢な景気回復はさらに遅れている。ただ、新たなマイナスのショックが発生しない限り、大幅かつ広範囲で長期的な経済生産の減少という意味でのリセッションは予想していない」と分析した。
一方、今四半期は家計可処分所得の大幅増加に支えられて民間消費とサービスが拡大する可能性があると予想。ただ海外需要は引き続き弱いとみられ、ドイツの広範囲な産業部門の見通しは悪化するだろうという。
また、インフレはこの1年で大きく緩和したとしながらも、主に1年前のエネルギー価格が比較的低かったという統計的影響により「年末にかけてインフレ率が一時的にやや上昇すると予想される」と指摘。「賃金圧力が引き続き強いため、コアインフレ率も高水準にとどまる公算が大きい」と見通した。
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