• 2024/08/21 掲載

カナダCPI、7月は2.5%上昇に伸び鈍化 40カ月ぶり低水準

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Promit Mukherjee Ismail Shakil

[オタワ 20日 ロイター] - カナダ統計局が20日に発表した7月の消費者物価指数(CPI)の前年同月比上昇率は2.5%と、40カ月ぶりの低水準となった。市場予想と一致した。コア指標も低下したことから、カナダ銀行(BOC、中央銀行)が9月の次回会合で追加利下げに動く可能性が高いとみられている。

7月の前月比は0.4%上昇で、これも予想と一致した。

インフレ率は、コロナ禍を経て物価が上昇し始めた2021年3月の2.2%以来、カナダ銀行が目標とする2%に最も近い水準となった。

短期金融市場は、9月4日に開かれる会合で25ベーシスポイント(bp)の利下げが行われると予想しており、年内に合計3回の追加利下げが行われるとの見方をほぼ織り込んでいる。

CIBCキャピタル・マーケッツのシニアエコノミスト、アンドリュー・グランサム氏は「インフレ圧力は弱まりつつあるが、労働市場の鈍化に対する懸念が高まっているため、中銀が年内の残りの会合で25bpの利下げをさらに3回行うことが引き続き予想される」と述べた。

中銀が重視するコアインフレ指標の一つであるCPI中央値とCPIトリム値の平均上昇率は21年4月以降で最も鈍化。CPI中央値は前年同月比2.4%上昇、CPIトリムは2.7%上昇となった。

インフレ減速の主な要因として、旅行ツアー価格の下落や乗用車の値下がりが挙げられる。旅行ツアー価格は前年比2.8%下落。乗用車も12年11月以来の急速な値下がりとなった。

財価格の上昇率は前年比0.3%と前月から横ばい。一方、サービス価格の上昇率は前月の4.8%から4.4%に鈍化した。

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