- 2024/08/20 掲載
米エスティ・ローダー、厳しい通期業績見通し フリーダCEO退任へ
LSEGのデータによるアナリスト予想の売上高予想の6.4%増、調整後1株当たり利益予想の3.96ドルに対し、いずれも下回る水準となった。エスティは、ファブリツィオ・フリーダ最高経営責任者(CEO)が25年6月30日に退任することも発表した。
こうした見通しは、口紅や香水など不況の影響を受けにくいとされる「手の届くぜいたく品」への需要さえも打撃を受けていることを示している。エスティは中国での高級美容部門の不振が長期化している。
フリーダ氏は09年にCEOに指名され、スキンケア用品でブランドを増やすなど事業拡大を担ってきた。新型コロナウイルス禍で供給網が混乱した際には、コスト上昇に対応するための値上げに関して手腕を発揮したほか、昨年には人員削減を含めた再建計画を策定した。エスティは取締役会がCEOの後継者計画に基づき、社内外から候補者を検討していると言及した。
エスティの株価は22年1月に過去最高値の374.20ドルを付けて以来、長引くインフレと中国を中心とした需要の低迷の影響を受け、約75%下落している。
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