- 2024/08/02 掲載
SMFGの4ー6月、純利益は約1.5倍 11年ぶり過去最高
Miho Uranaka
[東京 2日 ロイター] - 三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)が2日に発表した2024年4ー6月期の純利益は前年同期比49.7%増の3713億円だった。同四半期では11年ぶりに過去最高益を更新した。国内外で貸出金の利回りが改善。国内では大企業中心に貸出金残高増加に伴う資金収益も増加し、円安も貢献した。
大企業向け貸し出しでは、大口案件を複数契約し、利ざやの大きいLBO(借り入れで資金量を増やした買収)やMBO(経営陣が参加する買収)ファイナンスの需要を捉えたのに加え、利ざやも改善しているという。
円金利上昇の業績への影響については、日銀のマイナス金利解除と7月の利上げにより今期の資金利益に対して700億円程度の増益を見込むと説明。さらなる金利上昇時のアップサイドを追求するための取り組みを継続するとした。
25年度を最終年度とする中期経営計画で2000億円と掲げる政策保有株式の削減計画は、今年度上期に前倒しの達成を目指すとし、中間決算発表時に新たな削減案を提示するとした。
25年3月期の純利益1兆0600億円(前期比10.1%増)見通しは維持した。通期計画に対する第1・四半期の進捗率は35%だった。IBESによるアナリスト12人のコンセンサス予想平均値は1兆1030億円だった。
3メガでは、三菱UFJフィナンシャル・グループの24年4一6月期は前年同期比0.4%減の5558億円だった。一過性要因を除く純利益が前年同期比550億円の増益。みずほフィナンシャルグループは2893億円となり、同17.9%増と、いずれも順調な決算だった。各社とも法人向け貸出金残高の増加や国内外の利ざや改善が業務純益を押し上げた。
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