- 2024/06/29 掲載
米国株式市場=下落、インフレ指標を消化 政局巡る不透明感重し
ナイキは1日当たりの下落幅としては約20年ぶりの大きさを記録。悲観的な見通しが嫌気された。
オールスプリングのアクティブ株式部門責任者、アン・ミレッティ氏は「連邦準備理事会(FRB)は2%目標をかなり真剣に考えており、規律を保っているため、インフレ率に大きな変化はないと思う」と述べた。
米商務省が28日発表した5月の個人消費支出(PCE)価格指数は、前年比2.6%上昇し、前月の2.7%から鈍化した。前月比では変わらず。4月は0.3%上昇で改定されなかった。
LSEGのフェドウオッチによると、PCE価格指数の発表を受け、9月の利下げ確率は66%に上昇。市場では引き続き年内に利下げが2回実施されると見込まれている。
グローバルト・インベストメンツのシニアポートフォリオマネジャー、トーマス・マーティン氏は、27日の第1回討論会でのバイデン氏の不安定なパフォーマンスが株価を圧迫したと指摘。「人々は大統領選挙で何が起こるか考えようとしている。討論会後、不確実性は減るどころか、むしろ増大している」と述べた。
米債利回りが序盤の低下から一転した上昇したことも一部の大型株に対する圧力となった。
セクター別では、エネルギーと不動産の上昇が目立ち、それぞれ0.42%高、0.62%高となった。一方、公益事業と通信サービスはそれぞれ1.08%、1.63%下落した。
スポーツ用品大手の米ナイキが19.98%急落。2025年度決算について、予想外の減収見通しを示したことを受けた。一般消費財を押し下げた。
S&P総合500種とナスダック総合は四半期でそれぞれ3.9%、8.3%上昇した。一方、ダウ工業株30種は1.7%安となった。
個別銘柄では、光通信機器メーカーの米インフィネラが15.78%上昇。フィンランド通信機器大手ノキアが23億ドルで同社を買収すると発表した。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.29対1の比率で上回った。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 39118.86 -45.20 -0.12 39092.39 39443.60 38937.15
前営業日終値 39164.06
ナスダック総合 17732.60 -126.08 -0.71 17891.10 18035.00 17723.83
前営業日終値 17858.68
S&P総合500種 5460.48 -22.39 -0.41 5488.48 5523.64 5451.12
前営業日終値 5482.87
ダウ輸送株20種 15415.23 +149.26 +0.98
ダウ公共株15種 906.67 -5.86 -0.64
フィラデルフィア半導体 5472.26 +51.17 +0.94
VIX指数 12.44 +0.20 +1.63
S&P一般消費財 1492.14 -20.63 -1.36
S&P素材 556.50 -0.09 -0.02
S&P工業 1031.96 +0.83 +0.08
S&P主要消費財 819.86 -3.81 -0.46
S&P金融 684.26 +2.62 +0.38
S&P不動産 241.17 +1.49 +0.62
S&Pエネルギー 698.23 +2.91 +0.42
S&Pヘルスケア 1700.33 -1.30 -0.08
S&P通信サービス 310.19 -5.13 -1.63
S&P情報技術 4341.09 -18.72 -0.43
S&P公益事業 346.33 -3.79 -1.08
NYSE出来高 34.24億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 39835 + 215 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 39790 + 170 大阪比
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