- 2024/06/27 掲載
米5月新築住宅販売、前月比11.3%減の61万9000戸 6カ月ぶり低水準
住宅ローン金利の上昇が需要を圧迫していることが改めて示された。
4月の販売戸数は69万8000戸と、前回発表の63万4000戸から上方改定された。
中古住宅や住宅建設の需要も減少し、住宅市場は軟化している。住宅投資は第1・四半期には2桁成長を記録していた。
米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)のデータによると、30年固定金利住宅ローン金利の平均は5月初めに6カ月ぶりの高水準まで上昇し、7.22%を記録したが、月末には7.03%に低下した。
5月の販売戸数は前年同月比で16.5%減少した。
新築住宅販売戸数は米国の住宅販売の10%超を占める。契約時に計上されるため住宅市場の先行指標となるが、前月比の増減率は大きく変動しやすい。
前月比の地域別では、北東部が43.8%、西部が4.5%、南部が12.0%、中西部が8.6%それぞれ減少した。
5月の新築住宅価格の中央値は41万7400ドルと前年同月比で0.9%下落した。39万9000ドル以下の価格帯の物件が大部分を占めた。
全米住宅建設業者協会(NAHB)の調査によると、値下げしたと回答した建設業者の割合は6月に過去5カ月間で最大となった。
5月末時点の新築住宅の在庫は48万1000戸、4月は47万4000戸だった。
5月の販売ペースに基づく在庫の消化期間は9.3カ月。4月は8.1カ月だった。
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