- 2024/06/25 掲載
米インフレの一段の低下想定、利下げへの扉開く=シカゴ連銀総裁
CNBCのインタビューで、インフレ面での「改善が見られるだろうと密かに楽観している」と指摘。インフレ圧力が緩和しているとの米連邦準備理事会(FRB)の確信がもう少し高まることを期待していると述べた。
利下げ時期に関しては触れなかったが、インフレ以外で景気減速の兆候が見え始めている経済にとって5.25─5.50%と高水準に設定されているFRBの政策金利の誘導目標が適切かどうかを政策当局者は検討する必要があると言及。「過熱を防ごうとしている」ため、非常にタイトな金融政策が実施されているとした。
また「失業保険申請件数が増え、失業率が徐々に上昇し、他の指標の多くがパンデミック(世界的大流行)以前の水準まで落ち着くと、個人消費の弱さが見られるようになる」とし、その時点でFRBは物価の安定と雇用の最大化という2つの責務のバランスを取ることについてさらに考える必要があると語った。
その理由として、過度に長期にわたり制約的な金融政策を続ければ、実体経済に何が起きているのか、そしてその金融政策が経済を過度に減速させていないかを懸念し始める必要があるからだとした。
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