- 2024/06/14 掲載
米国株式市場=ナスダック・S&P最高値更新、4日連続 ハイテク株が高い
Caroline Valetkevitch
[ニューヨーク 13日 ロイター] - 米国株式市場では、S&P総合500種とナスダック総合が4日連続で終値ベースで過去最高値を更新した。ハイテク株が一段と上昇した。
この日発表された新規失業保険週間申請件数が増加したほか、5月の卸売物価指数(PPI)が予想外に下落し、早期利下げへの期待が高まった。
米連邦準備理事会(FRB)は12日、年内の利下げ見通しを前回3月時点の3回から後退させ、わずか1回としていた。
S&P情報技術セクターは1.4%、フィラデルフィア半導体指数は1.5%上昇し、どちらも終値で最高値を更新した。
個別銘柄では半導体大手ブロードコムが12.3%急伸。人工知能(AI)関連半導体の通期売上高見通しを上方修正し、株式分割を実施すると発表した。
エヌビディアとアップルも上昇し、それぞれ3.5%高、0.5%高となった。
マーフィー・アンド・シルベストのシニア資産アドバイザー兼市場ストラテジスト、ポール・ノルテ氏は「株式市場は依然としてハイテク関連が中心だ」と指摘。「全体的には、より健全な市場から期待されるような参加は見られない」と語った。
一部の投資家は景気減速のペースが急すぎるのではないかという懸念を抱いており、景気動向に敏感な工業セクターは0.6%下落した。小型株で構成されるラッセル2000指数も0.9%下げた。
電気自動車(EV)大手テスラは2.9%上昇。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)の560億ドルの報酬案を株主が承認した。
引け後に発表した四半期決算が予想を上回ったデザインソフト大手アドビは時間外取引で14%超急伸した。通常取引終値は0.2%安だった。
米取引所の合算出来高は101億4000万株。直近20営業日の平均は124億9000万株。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.58対1の比率で上回った。ナスダックでも1.91対1で値下がり銘柄が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 38647.10 -65.11 -0.17 38677.12 38712.21 38407.70
前営業日終値 38712.21
ナスダック総合 17667.56 +59.12 +0.34 17715.27 17741.80 17566.32
前営業日終値 17608.44
S&P総合500種 5433.74 +12.71 +0.23 5441.93 5441.93 5402.51
前営業日終値 5421.03
ダウ輸送株20種 14968.81 -161.22 -1.07
ダウ公共株15種 917.14 +1.88 +0.21
フィラデルフィア半導体 5602.42 +81.55 +1.48
VIX指数 11.94 -0.10 -0.83
S&P一般消費財 1458.79 -2.99 -0.20
S&P素材 563.80 -0.11 -0.02
S&P工業 1033.04 -6.68 -0.64
S&P主要消費財 817.99 +0.86 +0.11
S&P金融 676.28 -1.35 -0.20
S&P不動産 240.66 +1.16 +0.49
S&Pエネルギー 673.14 -6.02 -0.89
S&Pヘルスケア 1698.45 -0.72 -0.04
S&P通信サービス 302.30 -3.00 -0.98
S&P情報技術 4367.00 +58.66 +1.36
S&P公益事業 353.70 +0.82 +0.23
NYSE出来高 8.79億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 38635 - 85 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 38580 - 140 大阪比
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