- 2024/06/08 掲載
米国株式市場=小幅安、雇用統計は堅調 9月利下げ観測後退
米労働省が7日発表した5月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比27万2000人増で、予想を大きく上回った。賃金の伸びも再加速し、労働市場の耐性を強調する内容だった。失業率は3.9%から4.0%に上昇した。
雇用統計発表後、S&P総合500種は下落。9月の利下げ観測が後退する中、米債利回りは上昇した。しかし、米経済の基調的な健全性が注目されたことで、S&Pは間もなく切り返し、取引時間中の最高値を更新する場面もあった。
CMEのフェドウオッチによると、金融市場が織り込む9月の利下げ確率は56%。来週発表されるインフレデータと、11━12日の米連邦公開市場委員会(FOMC)に注目が集まっている。
ビレールのポートフォリオマネジャー、サンディ・ビレール氏は「短期的に利下げが実施されないことが示唆され、債券利回りが再び上昇する中、小型株を中心とするリスクオン取引に大きな圧力がかかってた」と述べた。
カーソン・グループのチーフ市場ストラテジスト、ライアン・デトリック氏は「来週の利下げは想定されていないが、FRBが早ければ9月の利下げの道を開くかどうかが大きな焦点だ」とし、9月利下げは依然として選択肢という見方を示した。
公益、素材、通信サービスの下げが目立った。金融と情報技術は上昇した。
週足では、S&Pが1.32%高、ナスダック総合は2.38%高、ダウ工業株30種は0.29%高だった。
ゲーム販売のゲームストップは39%安。2021年のミーム株ブームの火付け役とされる「ロアリング・キティ」ことキース・ギル氏のライブ配信開始後、不安定な展開となり急落した。また、同社はこの日、株売り出しの可能性と四半期売上高の減少を発表した。
他のミーム株にも売りが広がり、AMCエンターテイメントは15.1%安、ステレオ・ヘッドフォン製造のコスも17.4%安。
半導体大手エヌビディアは続落し、時価総額は前日に続き3兆ドルを下回った。
リフトは0.6%高。2027年にかけ、グロスブッキングが毎年15%増になるという見通しが好感された。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.72対1の比率で上回った。ナスダックでも2.6対1で値下がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は約107億5000万株。直近20営業日の平均は127億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 38798.99 -87.18 -0.22 38861.2 39105.2 38751.
4 3 85
前営業日終値 38886.17
ナスダック総合 17133.13 -40.00 -0.23 17124.1 17229.3 17090.
4 1 05
前営業日終値 17173.12
S&P総合500種 5346.99 -5.97 -0.11 5343.81 5375.08 5331.3
3
前営業日終値 5352.96
ダウ輸送株20種 15022.85 -48.26 -0.32
ダウ公共株15種 920.12 -8.97 -0.97
フィラデルフィア半導体 5287.24 -14.44 -0.27
VIX指数 12.22 -0.36 -2.86
S&P一般消費財 1445.29 -6.18 -0.43
S&P素材 563.60 -5.74 -1.01
S&P工業 1032.74 +1.04 +0.10
S&P主要消費財 828.01 -5.00 -0.60
S&P金融 688.05 +2.40 +0.35
S&P不動産 237.46 -2.07 -0.86
S&Pエネルギー 683.43 -3.23 -0.47
S&Pヘルスケア 1703.44 +1.80 +0.11
S&P通信サービス 301.34 -2.47 -0.81
S&P情報技術 4124.37 +8.18 +0.20
S&P公益事業 353.03 -3.88 -1.09
NYSE出来高 8.87億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 38650 0 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 38650 0 大阪比
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