- 2024/06/07 掲載
金相場、年内に再び最高値更新か=メタルズ・フォーカス
[ロンドン 6日 ロイター] - 貴金属コンサルタント会社メタルズ・フォーカスは6日発表した年次リポートで、金相場が年内に再び過去最高値を更新するとの見通しを示した。現物の需要は落ち込むが、米中関係の悪化、ウクライナや中東の紛争を背景にした利下げ観測が相場を押し上げるため。
今年の金需要は、宝飾品向けの低迷や現物投資の減少、中銀による購入の不振などで2%減の4639トンと予想。相場には目先、下落のリスクがあると指摘した。
しかし米債務を巡る懸念や利下げ観測、地政学的な緊張の高まり、景気の先行き不透明さなどが地合いを支え、金相場は年内に再び過去最高値を付けるとともに、年間の平均価格も2250ドルと過去最高を更新すると予想した。
今年の金供給量の予想は3%増の5083トン。鉱山での生産とリサイクルがいずれも増加すると見込んだ。
2022 2023 2024F Change 23/22 Change 24/23
SUPPLY
Mine production 3,634 3,646 3,749 0.3% 3%
Recycling 1,140 1,239 1,299 9% 5%
Net hedging supply - 59 35 n/a -40%
Total supply 4,774 4,945 5,083 4% 3%
DEMAND
Jewellery fabrication 2,196 2,194 2,141 -0.1% -2%
Industrial demand 315 305 328 -3% 7%
Net physical investment 1,213 1,203 1,170 -1% -3%
Net official sector buying 1,082 1,030 1,000 -5% -3%
Total demand 4,815 4,732 4,639 -2% -2%
Market balance -41 212 444
Net investment in ETPs -110 -244 -150
Market balance less ETPs 68 456 594
Gold price ($/oz) 1,800 1,941 2,250 8% 16%
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