- 2024/05/22 掲載
米メーシーズ、通期利益見通し上方修正 新CEOの計画奏功か
[21日 ロイター] - 米百貨店大手メーシーズは21日、今年度通期の調整後1株利益の見通しを従来の2.45─2.85ドルから2.55─2.90ドルに上方修正した。消費者が慎重な姿勢を強めているため売上高は足元で減少傾向にあるが、2月に就任したトニー・スプリング最高経営責任者(CEO)の経営再建計画が収益を支えるとみられる。
スプリング氏の指揮下でメーシーズは、2026年までに約150店舗を閉鎖することで今年度に費用を1億ドル節減するなどの措置を盛り込んだ3年間の投資・経営再建計画を打ち出した。
通期の純売上高の見通しは従来の222億─229億ドルから223億─229億ドルに修正した。
F/mインベストメンツのシニア・ポートフォリオ・マネジャー、ドン・ネスビット氏は「メーシーズがこの状況下で踏ん張って明るい業績見通しを示したことに、ある種の感銘を受けた」と述べたが、「同社が切り抜けられるかどうかは依然として見えない」と付け加えた。
メーシーズが同日発表した第1・四半期(5月4日までの13週間)決算は、調整後1株利益が0.27ドルとなり、LSEGが集計した市場予想の0.15ドルを上回った。
純売上高は前年同期比2.7%減の48億5000万ドル。市場予想は48億6000万ドルとなっていた。
暖冬の影響で販売が不振だった衣料品を値下げしたことが響き、粗利益率は前年同期の40%から39.2%に低下した。
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