- 2024/05/14 掲載
楽天、赤字423億円=携帯事業の苦境続く
楽天グループが14日発表した2024年1~3月期連結決算(国際会計基準)は、純損益が423億円の赤字(前年同期は825億円の赤字)だった。1~3月期の赤字は5年連続。傘下の楽天モバイル(東京)が20年に本格参入した携帯電話事業で基地局整備の負担が重く、苦境が続いている。
事業別に見ると、携帯電話事業の調整後営業損益は719億円の赤字。回線契約数の増加などにより、前年同期(1026億円の赤字)から改善した。「楽天市場」を主力とするインターネット事業と、「楽天カード」などの金融事業は増益だった。
楽天モバイルは、今年に入ってから家族割引や学生向けの割引を相次いで導入。回線契約数は4月3日に650万件を突破した。ただ、黒字化には最低でも800万件が必要。同社は年内の達成を目指している。
4月30日には、屋内にも届きやすい「プラチナバンド」の電波の試験運用を始めた。早期のサービス開始にこぎ着け、つながりにくいイメージを一掃したい考えだ。
【時事通信社】 〔写真説明〕楽天グループのロゴマーク
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