- 2024/01/25 掲載
NY外為市場=ドル上昇一服、米指標やFOMC待ち
主要通貨に対するドル指数は0.2%安の103.26。朝方発表された1月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値が昨年6月以来の高水準となったことを受け、ドルは下げ幅を縮小した。
スコシアバンクのチーフ為替ストラテジスト、ショーン・オズボーン氏は「FRBの利下げを巡るリスクが再評価されているため、短期的にドルが幾分上昇する可能性がある」と述べた。昨年末の利下げ観測は行き過ぎだったため、市場は幾分調整する必要があったとし、「今後数日間に発表される経済指標が重要となるだろう」と述べた。
バノックバーン・フォレックスのチーフ市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏も「昨年第4・四半期の下落からのドルの調整はまだ終わっていない可能性がある」と述べた。
FRBの早期利下げ観測が後退する中、ドル指数は年初来約1.7%上昇。LSEGのデータによると、金融市場が織り込む3月の米利下げ確率は約40%と、前日終盤の47%、2週間前の80%から低下している。
ドル/円は0.5%安の147.58円。円は日本国債10年物利回りの上昇に追随した。
ユーロ/ドルは0.3%高の1.0885ドル。1月のユーロ圏のHCOB総合PMI速報値は47.9に上昇した。
25日に開催される欧州中央銀行(ECB)理事会も注目される。
ポンド/ドルは0.3%高の1.2725ドル。1月の英総合PMI速報値は7カ月ぶりの高水準に達し、市場予想も上回った。
カナダドルは対米ドルで0.2%安の1.3486カナダドル。カナダ銀行(BOC、中央銀行)は24日、政策金利である翌日物金利の誘導目標を5.0%に据え置いた。基調インフレは依然懸念材料としつつも、今後の焦点は追加利上げの必要性ではなく、利下げ開始時期にシフトしつつあるとした。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは1.8%高の3万9875ドル。
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